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食べて学ぶカラダにいいこと
2014.08.01

食べて学ぶからだにいいこと③
辛くて旨い、夏の家族ごはん。

 

「男心を掴むにはまず、胃袋から」女性たちの間では、大昔からそんなコピーがささやかれてきました。でも、それはきっとお父さんにも言えること。家族サービスもままならないような忙しい日々のなかでも、“家族心”を掴むのなら自分で何か一品作ってみる。それだけで、お父さんの株がぐんっと上がるはず。さらに健康のことまで考えられたメニューなら妻を怒らせる心配もない。読めばタメになる、作って食べれば家族とからだが喜ぶ、そんなレシピをフードディレクターのダーダさんこと山田英季さんにお伺いしました。

 

 

 

 

異常気象を疑ってしまうようなこの炎天下、高温多湿のなか、子供というやつは放っておいても外に遊びに出かける。元気よく遊びに出かけるのは賛成でも、熱中症や夏バテからくる風邪など体調を心配してしまうのが親というもの。夏休みも中盤に差し掛かり、習い事や部活の合宿、サマーキャンプなどの行事や家族旅行などイベントが増える時期に、狙ったように襲ってくるのが夏風邪。肝心なときに子供が熱を出した!なんて、子の親なら一度は経験するアクシデントではないだろうか。

 

そんなアクシデントを恐れるお父さん・お母さんに知ってほしい秘密兵器がある。今回紹介するのは、ニンニクをたっぷり使った韓国風のレシピだ。ニンニクは、強い抗酸化作用を持ち、風邪や気管支炎の原因を殺す殺菌・抗菌力にも優れるアリシンを豊富に含んでいる。豚肉は、免疫力を高めるタンパク質と、夏に不足しやすいビタミンB1がたっぷり。ニンニクはビタミンB1の吸収を助ける作用もあるので、食べ合わせの相性も抜群だ。

 

キムチや青唐辛子、コチュジャンや白ネギといった食欲そそる薬味、レタスやサンチュなどのよく水を切った新鮮な青菜を好きなだけたっぷりと用意。食欲をそそるニラを加えた肉汁がジューシーな豚肉は、ワイルドにフライパンのままテーブルへ。大人はついついビールが進んでしまう。

 

普段クーラーの効いた部屋でなかなか汗をかくことのない大人も、美味しく食べているうちにカプサイシンの力で汗がじんわり。家族や楽しい仲間とわいわいと食卓を囲めば、子供も大人も日差しを楽しむエネルギーが充分補給されるはず。パワフルな食卓で、夏を楽しもう。

 

写真/石渡朋 文章/平井莉生

 

●材料(4人分)
豚バラ肉(500g)、サニーレタス(1玉)、にんにく(10片)、玉ねぎ(1/2玉)、ニラ(1束)、ごま油(大さじ2)、醤油(大さじ3)、みりん(大さじ2)、酒(大さじ2)、白コショウ(少々)、
ごま(適量)、白髪ネギ(適量)、豆板醤(大人用。お好みで)、青唐辛子の醤油漬け(お好み)、
キムチ(お好み)

 

①豚バラブロックを厚めに切る(7mmがベスト)玉ねぎはスライスしておく、にんにくはスライスして芯を抜いておく。
②フライパンにごま油とにんにくを入れて弱火で香りをだす。
③にんにくを一度とりだし、豚バラを並べこんがりと両面に焼き色をつける。
④玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めたらニラと取り出したにんにく、酒を加えてサッと炒める。
⑤調味料で味付けして軽く煮詰めたら出来上がり。
⑥薬味を添えて、レタスで巻いて食べる。

 

▼POINT
免疫力を高めるタンパク質を多く含んだ豚肉。さらに夏に不足しやすい栄養素である、ビタミンB1も、その保有量は牛肉の10倍以上と言われている。鉄・カリウム・リンなども含まれているので、夏バテ防止に効果が高く、消化吸収が良いので、夏バテで消化機能の低下した胃腸にとっても効率よく吸収できる。ニンニクの臭いの正体であるアリシンという成分には、強い殺菌作用と体内でビタミンB1と同じ働きをする効果がある。

 

やまだ・ひですえ
1982年兵庫県明石生まれ。愛称はダーダ。レストランでシェフを歴任しながらフードディレクターとして店舗、書籍、テレビなどにレシピを提供する。ケータリングや、器や手ぬぐいのプロデュースなど、活動の幅を広げている。

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